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Specla
Thanks 情熱の真空管 |
何時もの様にネットを徘徊していると、LUCY様のblogにて、 5670P.P.Pアンプでも別段不満も無く楽しんでいるこの素人に、果して其処までのアンプは必要 この冬は、故浅野先生の「魅惑の真空管アンプ」なんて読み始めてしまい、
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注文した部品が届き始め、最初に行なったのが「5670P.P.P」の出力トランスの換装だったり。 んー、流石に20W級の出力トランスはこのシャーシに収まらず、食み出したままです。 「負荷抵抗を半分に減らしといて、音の違いも糸瓜も無えだろうに、この莫迦素人が。」と言う 果して、トランスの違い(或いは負荷抵抗値の違い)による音の違いは有るのかどうか? 低域も、以前よりたっぷりと鳴り響きます。時には「明らかに響きすぎ!」と思える位に。 ぺるけ様の「こちら」より、5670の内部抵抗値を2KΩとして、ざっとD.F値を計算してみると、
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完全モノラル構成という事で、どんなケーシングをするかが最初の悩み処となりました。LUCY様の作例の様な、デュアル構成も魅力的だったんですが、きっちりと収めるには適当な筺体が見当たらず、かと言って一体型とすると、電源、出力、プレートチョークトランスが合計六個に基板が2枚と、結構大きな筺体が必要になりそうで、この方式もパスってことで検討が進みました。 結局、電源部とアンプ部のセパレート方式としてみました。 |
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先ずは電源部から組上げて行きましょうかね。 セレン整流器は、ご立派な放熱板を搭載している電源部筺体に取付け、その冷却効果に期待しましょう。 |
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アンプ部との接続用には、七極のプラグを手配しました。 更に完成後は、ルーペでハミ毛のチェックも必須の様です。 |
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一見、超高級極太ケーブルを投入したかの様な完成度に、一寸自己満足。しかしてその実態は、315円の「SFチューブ」にトランスからのケーブルを押し込んだだけ。筺体側の取付部分は210円の「キャプコン」を使用という貧乏人仕様。流石にプラグは一個980円もしましたが。ま、気分だけ高級機仕様ってことで。 今回、あの電線の殿堂・オヤイデさんでお買物という事で、「壱萬円の電源ケーブル、買っちゃうぞ〜っ」なんて意気込んでたんですが、この貧乏人にそんな代物ポチっとする度胸など有る筈も無く、結局450円の電源ケーブル(哀)を購入し、取付けてみました。 |
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電源部筺体内はこんな仕上がりです。 スパークキラーはUTiCd様の教えに則り、各電源トランスごとに取付けたので二個搭載しています。あと、ノイズ・フィルターも取付けた方が良いんでしょうけど、LM3886 BTLが頓挫したきりなので、投入の機会を逸したままになってしまいました。 |
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次はアンプ部の組立ということで、軽く仮組みしてみたら・・・。 「RCAジャックと0.47μFがバッティングする」とか「入力とチョークの端子台にアクセスできねー」とか「リプル・フィルタのTrが、当初の計画では取付困難」とか。特に致命的なのはTrの取付方法となりそうです。当初の予定だと「嵌め殺し」になっちゃいます。 |
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取付ける部品のリード線を加工し、並べて、「製作開始!」の図。 コンデンサ類も定番品ですが、赤いのはフィルム・コンです。 |
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頒布された2SD1409のDatasheetを見ると、hFEが最小値で600とのこと。高耐圧Trでは貴重な このTrの素性を知って最初に思ったのは「ん?ブリーダー電流を流せる?」でした。 さて、どこから手を付けたら良いのかなっと。・・・んー・・・分からんっ!(www 取敢えず、Ep-Ip特性図を基に5687の動作点を検討することから始めました。 2SD1409のhFEが600でベースに流す電流は0.1mA程で60mA程流れる様になる、かな? えーと、他に必要な数値は・・・、整流直後のコレクタ電圧ですかね。 これで漸くベース電流を流す為の抵抗値と、ブリーダー電流を流す為の抵抗値を算出する 緻密に推論に推論を重ね、と言うか、テキトーに妄想を炸裂させて抵抗値を算出してみた訳ですが、 おっと、本来のリプル・フィルタ効果も検証しておかないと。 最後に、どの程度電圧が変動するのか、ぺるけ様の教えも検証しておきましょう。 でも抵抗器一本の追加で、より良い状態にはなったと思うので、個人的には大満足だったりします。 「どうです?自作って楽しそうでしょう? ・・・一緒にハァハァしま(殴
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で、筺体に組込み、ぐりぐりと配線材を引き廻して、一先ずの完成です。 「どうです? わくわくするでしょう?」 ・・・ま、自分だけですが。 整流直後のコレクタ電圧は280V程でした。想定より一寸高目ですが許容範囲かな。 さて、その電圧差31Vで46kΩなら、流れている電流は・・・0.7mA?想定より多めだけどいいのかな? で、出力管のプレート電圧は245V程・・・あはは、出力トランスでの降下分を見積り忘れてるし。orz まずは指定に近い電圧値となり、ほっと一息なんですが、片ch当たり50mA程の電流が流れるとして、 しかして問題点は、又もやヒーター電圧だったりします。なんと今回は大台の7V超え。
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とても人様の前には晒せない、悪い見本の抵抗器の付け方で、0.5Ωと2Ωを無理矢理取付け、ヒーター電圧を6.2V程に落として、漸くじっくりと試聴出来る環境になりました。それにしても、危うい抵抗器の付け方だなぁ。安心して試聴出来ないかも。 |
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ゾベルとかスナバとか呼ばれる、この何の変哲も無いRとCの直列構造、出力トランスの二次側にあればインピーダンスの上昇を抑え、周波数特性を安定化し、エミッタ・フォロワ回路にあれば発振を抑え、安定度を高め、負帰還回路にあれば位相を補正し、周波数特性のピークを抑えるという、場所は違えどその果たす役割は多分同じと思われる、アンプ回路に於いては実に霊験あらたかな構造らしいのですが、悲しいかな、素人にはその有難味の仕組みが今一つ理解出来ていません。このRとCが直列になった時の動作の仕組みをきちんと理解出来たら、更なる進歩が待っている・・・様な気がしますが、その道は未だ遠く険しい・・・。orz |
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若干定数が違うとはいえ、回路自体は5670P.P.P.アンプと同じP-K分割型のプッシュプル・アンプ うーん、何でこんなに印象が違って聴こえるんざましょ。 違うとこといったら、球とか出力トランスとか整流器とかモノラル構成とかチョーク・コイルとか、 全く、良い音の神様は、これらの中の一体何処におわしますのやら。 もう、どこからどう聴いても、全段差動ppアンプに勝るとも劣らなく聴こえてみたり、 今となっては入門向けの製作記事でしか登場しない観のあるP-K分割型ppですが、 |
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くましろ様のblogには、電源SW・DS-060シリーズのLED換装などという、正しく御人柱と崇めるに相応しい記事が載っていたりしますので、真似させて頂きました。重ねてありがとうございました。 LUCYカラーである桃色LEDに換装して、LUCY様に桃色リスペクトを捧げてみようと、3ΦのLEDを仕込んでみたのですが、何というか、紫色にしか見えません。果してこんなもんなのか、お店で間違えて紫色を送ってきたのか、どうなんでしょ? |
完成 07年03月 | << HOMEへ >> |